国産ノコギリクワガタ 滋賀県産
野外採集したノコギリクワガタのペア。
採集日は6月6日だったので、発生当初の個体達です。
今まで地元の河川敷では専らヒラタクワガタかコクワガタ、ごく稀にカブトムシしか採集していなかっただけにかなり興奮したのを覚えています。
周りには他に同種もおらず、メイトガードをしている状態で採集したので、産まれてくるWDF1はこの子達の子供として差し支えないでしょう。
子供の頃はよく祖父母の家近辺で採集していたノコギリクワガタですが、真面目に飼育していくのは初めてですので、しっかりブリードしていきたいと思います。
詳細
♂46.6mm
非常に赤みの強い個体です。サイズが小ぶりなので、見栄えこそしませんが、この色味が遺伝してくれれば嬉しいです。
♀35.4mm
こちらも♂ほどではありませんが、赤みの強い個体です。
クワガタの遺伝において色味は優性遺伝の法則が適用されます。黒が優性、赤が劣性ですので、ほぼ間違いなく子供も赤みが強いと思われます。
ペアリング
採集の時点で既にメイトガードをしていましたので、おそらくペアリングなしでも産卵してくれるとは思いますが、一応2日ほど同居させました。
ケース内でもすぐ後尾確認。
産卵セット
産卵セットに投入したのは6月8日。
マットに産卵してくれる種類ですので、基本的には産卵材は不要ですが今回は確実に幼虫を取りたいので産むきっかけになってくれればとMサイズのコナラ材を入れています。
マットはDDAのヒラタマット。
このマットは名前の通りヒラタクワガタだけでなくマット産みの種類に効果的で、我が家ではヒラタ(本土、サキシマ)、セリコルニス、ムシモンなど爆産してくれているマットです。
6月16日には卵を確認。(旅行に行ってまして確認が遅れました。)
底面だけでも10個以上の卵を確認できます。
7月3日には孵化した幼虫を確認。
ちなみにマットの色味が異なる場所は♀が材を齧って木片が現れている部分になります。自然界でも材の近くの土壌に幼虫が存在することがありますが、飼育下でもそんな場所を好んで産んでいます。
見える範囲だけでも20頭以上は孵化するでしょうからとりあえず安堵です。
この時点で♀を取り出しました。
今回はマット飼育で育てていこうと思いますので、ある程度の幼虫が2齢になれば移し替えようと思います。