YG24-B01(♂ 84.3mm×♀ 56.5mm)ライン
2024年のNLB参戦ラインとして登録しました能勢YG血統YG24-B01(♂ 84.3mm×♀ 56.5mm)ライン。
まずは種親紹介です。
♂84.3mm
♂は同腹個体に2022年のNLB優勝個体である91.6mmを筆頭に、89.0mmや88.0mmを持つヒロインターナショナル氏の22-20(HA)-58。
♀ 56.5mm
♀は同腹に88.0mmなど特大サイズを数えながら脅威の完品羽化率を誇るBlackazu氏のYG2212-22です。
ペアリングの狙い
血統背景は上記のとおりです。
では、YG24-B01の祖父母にまで遡って考察した内容を記します。
・父(84.3mm)→ヒロインターナショナル氏から補強させていただいた個体。同腹は第1回NLB優勝個体の91.6を筆頭に89.0mm, 88.0mmなど。体重が乗りやすく大型化しながらも完品羽化率が高いライン。
・父父→同腹最大にして91.0mm(軽度の羽根パカ)の個体。体重の乗り方もよく、交換時最大42.8gと当時としては稀なサイズです。
・父母→同腹で目立ったサイズの個体は出ていませんが、羽化個体がすべて完品という健康的な系統。
おそらく完品羽化率の向上を狙った配合で、今後のブリードにおいて参考にしたい事例です。
・母(56.5mm)→Blackazu氏から補強させていただいた個体。同腹は88.0mmまでですが完品羽化率が高く、こちらも健康的な系統です。
・母父→同腹89.4mm, 88mm, 87mm×2, 58mmなど。1本目から体重の乗りやすい血統で、母違いでは90mm, 89.6mmなども輩出。実績の良さから種親2年目の個体。
・母母→2本目交換時に23.4gでそのまま強制早期羽化し、55.0mm。血統背景的に♂♀ともにサイズの見込める系統です。早期羽化♀の利点とされる大型化、多産を狙った配合と認識しています。結果としては多産ではなかったようですが、♀のサイズが61mm, 59.5mm, 59mmを軒並み大型化、♂は個体数が少なかった影響もあり、完品こそ87.0mmですが、最終幼虫体重が44.5g, 47.1gが出るなどポテンシャルは際立つ血統背景になっています。
全く根拠はないのですが、♂の形質を求めるにあたっては母方の影響が強いのではないかと思っているので、母親の補強には注力しました。
中でもBlackazu氏のYG2107の系統(母母にあたる)が凄まじく、その血を継いだYG2212は是非とも手に入れたかったので今季の補強には大変満足しています。
そして能勢YGは血が濃くなってしまいがちな傾向が否めないため、極力奇数年偶数年での配合を模索しています。
少しでも血縁関係が薄くなり、健康的な個体が誕生することを願って。
NLB 選考理由
国産オオクワガタに関しては今までブリードしておりましたが、能勢産地の大型血統となると今年が初めてですので、今季は能勢YGを2ライン、能勢SRを1ライン組みました。
各ブリードラインの決定にあたり以下の点を重視しました。
ですが、2024年のNLB参戦にこのラインを選んだのは♀の産卵数の多さに他なりません。
初参戦かつ初の能勢YG飼育ですので、NLBに関しては特段に目標を設けないで楽しもうと思いますが、いわゆる数打てばの精神で単純に♂の個体数の多さで挑みます。
とりあえず直近の幼虫期間の大まかな目標としては2本目投入時に30gOVER、3本目投入時には40gOVERでいきたいと思います。
そしてこれは菌糸投入後に判明したことですが、このラインの幼虫は菌糸の食いが非常に良く、他のラインの幼虫と比べても健康的な個体が多い印象です。
羽化まで完品個体群が多いようであれば、このラインを今後の我が家の軸としてブリード計画していこうかと思っています。