アンタエウスオオクワガタ
マレーシア・ゲンティンハイランド WF2
♂76.3mm(2024年5月25日羽化)
♀45.7mm(2024年4月15日羽化)
どちらもおあがり氏から譲り受けた個体で、血統背景としては2021年入荷のWDの♀34mmからの持ち腹です。
どうやらWF1の段階で顎が太く、水かきと呼ばれる内歯の特徴がしっかり出た系統のようで、何がなんでもゲットしたかった個体達です。
少し脱線してしまいますが、オオヒラタ飼育で有名な「おあがり氏」ですが、アンタエウス、ギラファ、ニジイロのピカールなど他の種のブリードにも定評があります。そしてメッセージのやり取り、発送から梱包に至るまで実に丁寧な良い方ですので、お好みの種があれば是非ご購入してみてください。
生息地のゲンティンハイランドについて。
マレーシアの首都クアラルンプールからは東に位置するパハン州の高原リゾート地で、標高は約1700m。高山帯の気温なので年中14℃~25℃で非常に涼しいようです。この冷涼な気候から、高原自体が雲海に包まれることも多いためやや多湿傾向と言ってもいいかもしれません。
飼育環境
当地の気候をもとに飼育温度を検討すると20℃前後の低温帯がベースとなり、22℃ぐらいであれば十分産卵可能な温度であると考えられます。
基本的に我が家の飼育温度であれば常時産卵可能で最も好ましい種類かもしれません。
飼育方針
2025年のペアリングや産卵を考える上で以下のように方針を決めました。
それぞれの羽化日から成熟するのは年末(2024年12月)頃を想定。
ブリードの軸にしているオオクワガタの管理温度に従い、冬温度に以降する1月中旬までに産卵できるようであれば採卵。無理なら常温後の3月頃に採卵。
初齢期間は少し温度帯を上げたいところなので後者のスケジュールが好ましく、それでいくと4月に初齢〜2齢期間。
再度オオクワガタの管理温度で最も温暖になる5月6月が鬼門ですが、この期間はG-ZEROを用いたオオヒラタケ菌糸瓶で管理。
2本目(おそらく7月)にMT160を使用して3齢後期までの成長期をまるまる過ごしてもらう想定。
MT160の環境次第にはなりますが、私の飼育法で噂通り引っ張ることが出来るのであれば年内は交換なしでいけそうです。
2026年もオオクワガタの管理温度が1月中旬に冬温度に入るので、そのタイミングまでにボトル交換を行い、同時期で蛹化促進もしくは、、、といった流れで行こうと思います。