D. grandis moriyai Nagai, 2005
形態
体長は♂が自然下で92.0mm、飼育下では95.0mm(2015年時点)、メスが 57.4mmを記録するオオクワガタ亜属の最大種。
分類学上、ラオス、ベトナムに生息する原名亜種(D. grandis grandis Didier, 1926)、ミャンマー、インドに生息する(D. grandis moriyai Nagai, 2005)、台湾に生息する(D. grandis formosanus Miwa, 1929)に分けられている。
原名亜種では前胸背板(背中部分)の前縁(かど)が斜めに切れているという特徴があり、moriyaiは特に大型になりやすく、光沢が強い。また原名亜種のような前胸背板の切れ込みは出現しない。formosanusはタイワンオオクワガタと称されることの方が多く、大型個体ほど内歯が前方に位置し、前胸背板の切れ込みはあるものと、ないものが存在する。
分布
ラオス、ベトナム北部、ミャンマー、インド北東部、中国南部(雲南省、海南省)、台湾
飼育温度
飼育適温:20℃~26℃
飼育可能温度:8℃~30℃
寿命
2~4年
成熟期間
♂、♀共にサイズや飼育温度によって異なりますが、♂は羽化後6ヶ月ほど、♀は5ヶ月ほどで繁殖が可能と思われます。とはいえ大型の個体ほど成熟までの期間も長く、一般的には冬越した個体を累代飼育に使用するのが望ましいと思います。
私的飼育用品
・飼育
飼育容器:コバエシャッター(小〜中)、クリアスライダー(大)
飼育マット:小動物用針葉樹粉砕マット
餌:フジコン製高タンパク乳酸ゼリーワイドS、ブリーダーズ・ファーム製濃厚タンパクゼリー 16g
・産卵セット
飼育容器:コバエシャッター(中)、クリアスライダー(大)
飼育マット:DDA製newヒラタ産卵マット
産卵材:西日本こんちゅう社製ハイパーニクウスバ材L14SE、ハイパーニクウスバ材M、DDA製植菌カワラ材
餌:フジコン製高タンパク乳酸ゼリーワイドS、ブリーダーズ・ファーム製濃厚タンパクゼリー 16g