『菌糸瓶に投入するタイミングについて』
クワガタをブリードするにあたって考察したい事柄がいくつかあります。
自然と生き物相手のことなので、明確な答えを見つけるのは不可能かもしれませんが、ひとつずつ検証していくことでブリードにおいて何かしらのヒントを得られるかもしれません。
今回はまず『菌糸瓶に投入するタイミングについて』考えてみたいと思います。
割出し後の菌糸プリンカップに投入するタイミングを検証する目的で、割出し直後の推定孵化1週間未満の個体(孵化後は材を食した)と孵化後に完熟マットを数日食した個体に分けてプリンカップ120ccに投入しました。
以下は当時の飼育メモです。
飼育メモ
割出し直後に菌糸カップに投入した群をA群、マットで生育し菌糸カップに投入した群をB群としてその後の成長を追っていきます。
今回のBLOGでは、1本目→2本目の菌糸瓶交換まで。
ちょうど割出しを完了した時点でそれぞれの群の♂が10頭ずつだったので、菌糸瓶投入期間の日数と体重、10頭の平均成長率として単位日数あたりの体重を算出しました。
結論としてはB群の方が成長率がよく、菌糸の食いが早かったです。ちなみに同様に手詰めした菌糸を使用し、温度管理等の環境も近似させていました。
当然、今回の結果だけではサンプル数も少なく、データの信頼性には乏しい部分がありますが、どうやら菌糸瓶への幼虫の投入は割出し後にすぐ投入するのではなく、一旦マットなどの栄養を取り込みやすい環境で生育させてからの方が以後の成長に効果的であると考えてよいかと思います。
今後の幼虫の生育を見届けてこそではありますが、より良いブリードへの何らかのキッカケになれば幸いです。