2025年に向けて種親補強②
・絶煩Tajinyo氏のYG23-B2-16。
♀53.5mm
前回の補強ブログにも記載しておりますが、実は今季、絶煩Tajinyo氏からは銚子オオクワガタ倶楽部様経由で♀を2頭補強させていただきました。
その2匹目がこの個体です。
誠に勝手に総括させていただくと絶煩Tajinyo氏のYG23-B2ラインは全体的に幼虫体重の乗りが良く、2本目交換時の♂の平均体重が31.5gかつ♀の平均体重が16.4gと非常に安定して良績を残しています。
個人的にはブリードにおいてこの”平均的に高水準”であるということは物凄く重要であると思っています。
当然、超良血揃いの能勢YG血統ではギネス級の超大型の出現は確率論的に解釈をするのが良いはずです。
もちろんそこには飼育者として適切な飼育環境などの要素は絡んできますが、”血”をベースに考えるのであれば「1発が狙える系統」×「安定して高水準の系統」の組み合わせこそが最善ではないでしょうか。
そして狙ってみると安定して好成績というのは相当難しいものでそれを毎年成し遂げられている絶煩Tajinyo氏には頭が上がりません。
・NK氏の2301-17
♀ 58.1mm
自身も特大サイズで羽化している個体ですが、同腹では♀61mmOVERが出ているラインとなります。
父親はま〜たん氏のYG2103-03で89.0mmの個体で同腹に91.1mm、90.3mm、89mmOVERがこの個体を含め4頭もいる超優秀な系統です。
また父父も凄いサイズで93.1B。ちなみにその同腹には91B、89.8、89.7、89.2など、圧巻の成績でやはり血統の大切さ(もちろん飼育の腕前も)を感じます。
父母はM’s氏の1904-34で同腹に91.1mmなどがいるラインになります。
母親も同じくま~たん氏のYG2102-28で54.5mmです。
母父も前述のYG2103-03(93.1B)ですので、今回の個体の両親は異腹関係に当たります。
母母はこちらもM’s氏の1919-16でR927の異腹です。
この93.1Bラインは最終体重が軽くても大型化する所謂還元率の良い傾向がある様なので、次世代に期待がかかります。
・ま〜たん氏のYG2321-07
♀55.0mm
こちらも銚子オオクワガタ倶楽部様経由で、ま〜たん氏から補強させていただいた個体です。
父親は♂89.4mmのYG2103-49。
ま〜たん氏のYG2103ラインは先程も登場しましたが、同腹に91.1mm、90.3mm、89mmOVERがこの個体を含めて4頭もいる超優秀な系統です。
当然、父父や父母も前述の通りですので、割愛。
母親は早期羽化個体でありながら55.6mmのYG2211-08。
早期羽化で55mm OVERは私には全く想像が出来ない領域です。
1本目の体重乗りもさることながら早期でもサイズ縮みがあまり出ないというのは是非とも受け継いで欲しいものです。
そして個人的に子供には母父の影響が強く出る(全く根拠はありません笑)と思っておりますので、イクイノックス級の輩出を願います。笑
・絶煩ともぞう氏のYG23D1-9
♀59.5mm
実は今季の種親補強ではどうしても欲しかった系統がいました。
種親補強は予め勝手に幼虫管理表を拝見し、目星を付けさせてもらうのですが、唯一星印(販売されていれば絶対購入させてもらうつもり)を付けていたラインです。
そうです。絶煩ともぞう氏のこの23D1ライン。
同腹♂の成績で90.0B、87.5、87という超優秀なのはもちろん同腹♀の成績で”身勝手の極意”を発動しています。しかも完全に”極”の領域です。(ドラゴンボール)
60.5, 60×2, 59.5×4, 59.0×6, 58.5×2, 58.0×6と58.0mm OVERだけでも21頭で割合にして21/26(80.8%)。
こうして書いている時にも武者震いを起こすレベルですが、実に8割型の子が58.0mmを超えているという信じられない系統です。
しかも他の子も57.0×2, 56.0, 55.0×2と超ハイスペック。
4本目交換時の体重でも10グラム台が僅か1頭。(19.2gで55.0mm羽化)それ以外は全て20g以上ともう訳がわかりません。。笑
そんな途轍もない組み合わせから♀59.5mmを補強させていただけました!
ここはどうしても幼虫が欲しい!!
来季、超VIP待遇の産卵セットで挑もうと思います。