ワインセラー来たる。


昨年からブリードに復帰し、15年ぐらいのブランクを経て国産オオクワガタ(主に能勢YG)をメインに飼育しております。

オオクワガタをブリードしている方ならお分かりかと思いますが、産卵シーズンと幼虫生育の期間の温度差は非常に重要です。

大型化を目指す上では血統はもちろん、低温飼育×幼虫期間の延長が命題ですが、多種をブリードしていると一室ではまかないきれない時期が訪れます。

そんなわけでタイトルにもあるように今季1番大きい(物理的にも金銭的にも笑)補強です。

アンタエウスやスマトラなどの増種に伴い低温環境を常時確保できる空間が必要になりました。

出来れば大容量で2温式、しかも成虫や幼虫の他、菌糸ブロックや菌糸材をストックしておくことも考慮すると設定可能温度に幅のあるワインセラーがベターです。

個人的に1番重きを置いていたのは加温機能が付いているかどうかという部分ですが、これが意外とないんですよね。。

そしてコンプレッサー式かペルチェ式か。

初期投資を惜しむならペルチェ一択なのでしょうが、結局はつけっぱなしで使い続けるのでランニングコストや冷却力、耐久性などを考慮し、コンプレッサー式に絞りました。

ただでさえ出費の嵩む時期にかなり痛手ですが、、ボーナス早よ来てよぉ。笑

ということで、購入したのがコチラ!

 

SAKURA WORKS ( さくら製作所 )さんのPRO CLASS SV78。

 

メーカーさんの概要を引用すると

“プロ仕様でありながら家庭でも利用しやすいミディアムサイズの2温度式ツイン冷却セラー”

とあります。

いや、結構存在感もあってラージなサイズじゃないですか!笑

家庭用(クワガタ用)としては充分ですよ!!

そしてポイントは以下の通りです。

 


完全2温度ツイン冷却性能


 

希望通りの2温度かつ設定可能温度が5〜22℃とまさにクワガタムシ用のスペック

他のメーカーさんでは上限温度が18℃や20℃等が一般的ですが、22℃なら低温管理からの昇温まで使えてしまいますね!

片方を5℃、もう片方を20℃の設定は実際どうなるんでしょうか?産卵シーズンに枯渇しがちな菌糸材を貯めておきたいのですが、この辺りは今後検証が必要ですね!

 


前後に温度差が生じないワイドツイン冷却


 

内容は前述の部分と被ってしまいますが、どうやらこのSVシリーズだけに開発された”ワイドツインプロ“が凄いらしいのです。

大容量のワインセラーはワインを前後列に分けて保管する必要があるらしいのですが、開閉側に並んだワインの温度管理に課題が付きもののようで。

そんな温度差が生じないような制御システムを組み込んだのがワイドツインプロだそうです。

仕組みはよくわかりませんが、満遍なく一定の温度になるなら幼虫飼育にも良いに違いありません。笑

 


スライド棚かつ全段に標準装備


 

これはどうなんでしょう。

スライド出来るのはたしかに魅力的ですが、一般的には出来ないもんなんでしょうか?

注文段階では棚の正確なサイズ感が分からなかったので、ここは完全にオプション的な扱いでした。

あとは対荷重ですね、おおよそ他のモデルなどでは20kgほどと記載されておりますので、過度な積込はキケンですね。

 


容量が264L


 

ワインはおろかお酒全般飲まないので、750mlのボトルが78本収納可能と言われてもいまいちピンと来ませんが、大型家庭冷蔵庫の半分も容量があるのであればよく入るに違いありません。

実質冷蔵箇所分ぐらいの収納力はあるわけですから。

この辺りも限界まで詰め込んだらどれぐらい入るのか検証してみたいところです。

 


うるおい密閉方式


 

こちらも引用すると”外気を取り込まずにうるおいを密閉する発想と冷凍サイクルの運転時間などの制御によりワインの長期熟成に必要な湿度を保つ機能”だそうです。

なにせ従来の長期熟成用の「加湿循環方式」をさらに見直した湿度維持システムのようで、セラー内の年間平均湿度を60〜65%に維持してくれます。

この機能に関しても申し分ないのですが、気になるのは”密閉”という部分です。

ワインの熟成に関しては酸素は天敵なようで。。

ここは考え所ですね。

 


総括


 

遂に手を出してしまいました。

引けないところまで来てしまった感じです。(そもそも退路を絶ってます笑)

まだ使い始めですので、使用後のレビューはもう少し時間が経ってからにしようと思います。